POG 03-04 ドラフト総評      


 

 一応自分ではグイッポの中核を為す側の人間の一人であると思っていたのですが今回は独り蚊帳の外に取り残された気分でこの総評を書く運びとなりました。年に一度の祭典に参加できなくてガッカリです。まあこのままだと昨年の疑惑の1件といい、次回からドラフト開催地の持ち回り制を提唱されてもおかしくないと思うので来年こそ酒を少量にして無事0時を迎えることをこのシャブリめに固く誓っておきますのでお許しください。あと、市長さんホントに一人二役ありがとうございました。

 では本題に参るとしましょう。ドラフトが終わってから言うのもなんですが拙いデータながらもグイッポPOGの過去3年分(一部メンバーに関しては4年分)と一般的なPOGサイトでの傾向とを分析して得られた確固たる浅知恵がありまして。それは@牝馬1位指名は負け組。Aまだ見ぬ大物○外1位指名は負け組。というごく簡単な二つです。双方ともその理由は共通していて不確定要素が高い馬を、寄りによってその年のエースとして1位指名で獲るというのはリスクが大きいものですから。なんだかんだ言っても1位指名というのは困った時にオーナーの期待を一身に背負う大黒柱的存在になりますしね、その代表所有馬が不出走でジエンドだったり期待外れの凡走続きだったりするとやはり戦線へのダメージは大きくなります。心当たりのあるオーナーは多数いることとは思いますが呟きはこの辺にして個人評の方に移りたいと思います。ただし、昨年のライデンリーダーやジェニュインのような一部発狂的な1位指名は例外として除くことにしておきましょう(なるべくしてなった結果カト・・・)。

 今回も昨年の上位陣から順に振り返っていくことにします。まずは昨季サイレントディール・ラントゥザフリーズらを要し終始安定した戦い振りを見せたバイ男氏から。今季はその昨季の優勝に気を良くしたのか、SS産駒外しという思いっきり負け組の仲間入り的な手段に出ました。「今年は例年ほど抜けた牡馬産駒もいないしこれなら獲らないってのもオモロイだろ」とは本人の談です。今季は指名馬に好みのクラシックディスタンス向きの一発大物君が少ないこともあり一路悪い方向に進むと昨季のるんたか氏の二の舞になりそうな懸念も存分にあると言えますね。まあとはいえ全体的に関西馬中心の指名は好感が持てますし楽しみなのは交流戦に乗り込んでくるのか、という船橋所属のソングオブドバイでしょうね。

 続いてはきっちりと2着をキープしたデーヒー氏です。毎年自己判断に基づき個性的な指名を繰り返している氏ですが今季もその路線はしかと貫いているように見えます。1位指名のBT産駒などはドラフト開幕までその名前すら知りませんでしたし2位のクロフネ再来を謳う半妹も全体的なPOG下馬評では見送りとの評価が高い中でのこの上位指名。全10頭、他オーナーと重複する余地はまずなかったと言えるでしょう。過去3年、5・4・2位と無難に結果を残しているオーナーだけあってこの陣容での戦いっぷりが見物です。注目馬はやはりそのミスパスカリになりますか。

 例年寄せては返す波のように数を頼りに未勝利と500万下に出走し続けているイメージが拭えないカープファン氏ですが今季はどうでしょう。1位で黒本の見開き?を飾ったスウィフトカレントを指名し今年はひと味違うぞ、という印象を見え隠れさせておきながらも2位でビッグオスカーを指名し元の木阿弥に。しかし3位で将来性ある(POG後に?)ファンジカ01を指名するなどいいんではないですかね。と、誉めたのもつかの間やはり下位は挙ってマニア路線へ。コメントが台無しに。というかエリザベスローズ01はこれが走らなければもうピルサドスキーは終わりというくらいPOGを抜きにしても注目していい馬だとは思います。あれ、今年は牛の下がいない・・・

 ドラ茶磨氏についてはまた後日追記ということで。

 今季見事ドラフトの死神に射貫かれたのはあんしゅう氏だったようですね。とは言うものの、ネゴシエーター・ビバムール01を獲り逃した外れ1位がブラックタイドなら万事OKではないでしょうか。今巷でウワサになってる骨折情報もおそらくガセでしょう。金子馬愛好家として、そして自らも1位指名を企てていた手前、少なくともヴェルデマーレ以上には走ってもらいたいところです。3位のブロディヒオは調教万全だったもののソエ悪化で調教小休止とのニュースがどこかにありました。ところでドラフトとは別の話題になりますが、あいにく私編集長はリアルタイムでは体感できなかったのですがあんしゅう氏のドラフト最中のコメントを見ると「ありがたや〜」や「幸福や〜」などの表現が頻繁に出ていたような気がするのですが、儒教を改宗して何か新たな宗教にでも入られたのですかね?機会があればその辺をぜひご教授していただきたいところです。登録名の変更要請もそのための改名だったり・・・くれぐれも洗脳するのはやめてくださいネ。

 昨季ミステリアスアート・ブラックカフェと世代の馬体評価ワンツー馬をご指名したキングカズ氏が今季何を1位に持ってくるのか。この議題はダービー前夜の焼き鳥検討会で少なからず場の話題を浚った今季のキーファクターの1つだったわけですが今季もまたストレートにネゴシエーターで来たようです。あんしゅう氏との抽選で2度とも勝ちどきを上げるなど運も味方に参加2年目の今季は一躍表彰台狙い打ちという構えでしょうか。2歳のこの時期にしては異例とも言える白さの○外・Two Punch Lil01に果たして成長力があるのか、また違った興味がそそられるところです。私編集長としてはドラフト開幕直前に電話で直接話ができたことがとても嬉しゅうございました。感極まってその1時間半後に私は天に召されたわけですが、初会話ながらも酔っ払いのお相手ありがとうございました。あ、ちなみに訃報になるやもしれませんがサクセスアルデンテは先週半ばに好タイムの調教を消化した後に脚をどうにかしたというニュースが飛び交ってました。ただ今真偽のほどを確認中であります。

 昨季は無念にも前半を終えた時点でほぼピッチを去ることとなってしまったるんたか氏ですが今季のこのエアシェイディ1位指名には失礼ながら私も虚を衒いました。勝手な想像でしたがてっきり1位はアッチッチ(アフリート産駒)とかお笑い路線で来るものとばかり思っていたもので。ただ全10頭中牝馬が7頭も入ってしまい上位2頭のサンデー牡馬にかかる負担は至極大きいものとなりそうです。注目はやはりこちらも南関東所属となるクルーピアレディ01ですかね。バブルのダート適性を味方に上京してくる日を期待してます。あ、地方競馬における成績はそちらで申告の程よろしく願います。

 さて、無敵の親父・サンデーサイレンスの遺児も残すところあと2世代となったことで来季は縛りルールなしの自由獲得制度の復活か、と密かに心温めていた考えもあったのですがヴェルスパー氏の指名を見たことで再び躊躇いの色が出てきました。まだまだ心を許すのは早いようでフリーエージェントは産駒最終年を待つ次第となりそうです。肝心のご指名の方はというと、パラディンは中間に一頓挫あったという話がどこかにありましたね。例えるなら厩舎こそ違えど昨季のスパイキュールのような、未だに姿を見せない大物の気配だけを漂わせています。指名馬にスペシャルウィーク産駒がいないことが意外に映りましたが今季はどの馬が途中下車して砂場での小遣い稼ぎに励むのでしょうか。楽しみにしてます。1位指名馬なんてその大役にピッタリかも・・・

 昨季並べたSS4頭+BT2頭+○外2頭の豪華ラインナップに負けず劣らずしんえもん氏は今季も強力な布陣で挑むようです。現場的には1位指名でのカマーチョ氏とのロンドンブリッジ争奪戦が夢と消えてしまったのが残念でしたがヤマニンパラダイスの方は例年同様しっかりキープしました。昨季は故障に泣かされたメンバー中随一の大砲軍団は今季どこまでホームランを量産できるでしょうか。注目は藤澤でPOG期間に間に合うかどうかが大いに見物のGT6勝馬の半弟になるでしょうね。あ、リストの下位指名馬のナイスなコメントには市長と2人で散々笑わせていただきましたから。

 一転、こちらは例年とは異なり1位から5位までそこそこ名のある有力どころを申し訳なさ気にピックアップしてきたカマーチョ氏です。リストの6位〜15位までに氏が獲りたい本音の10頭が並べられているのは見るからに明らかで相変わらずのロマン派振りが微笑ましく感じられました。さすがに未出走続きの愛馬を見守るのもひと苦労とオーナーも気を使ったようです。注目は馬体に気品溢れるダイワエルシエーロでしょうね。

 昨季抽選ですべてが終わった果糖数比呂氏ですが今季は10頭希望通りの指名が叶いました。1年間待ち兼ねた秘める思いを爆発させてくれる馬がいればいいですがこちらも個性的な指名馬が目に付きますね。

 てゆうかこの辺で集中切れのようです。カトさんごめんなさい。今年のポイント「コメントが欲しくば1つでも上の順位を目指そう!」 あーこりゃこりゃ、おあとがよろしいようで・・・ドラフト外で入団した人間が総評書くのも無理があるような。今年はこの程度でグッドとしましょう。ではまた1年後に。