ハロー UK
 

No.1
2003/04/13 (Sun)

ホテルからの景観  フライトを間近に控えたロビーにてまだこれから行くという実感がまるでないワイ。しかし機内で物見を繰り返すこと13時間、極東からはるばるやってきてしまった女王陛下の国・イギリス。さすがに成田とは違いオンボロのヒースロー空港に降り立つ頃には拠り所のない緊張感にガッチリと身を包まれていた。開戦時にニュースで見たマシンガンを小脇に抱えた物々しい警備兵の姿は見る影もなく淡々と入国手続きを済ませ出口へと向かう。HISの札を身につけた現地ガイドを発見し「あっちで待ってて」という指示に従おうとするも、ちょうどイスラマバードやらカイロやらの便と到着が被ったことでアラビア系のお迎え人で群集が溢れていたその中で「TatterSalls ・・・ To Newmarket」という紙を持つヒゲもじゃアラビア人を見つけ「オレもそっちに入れてくれぇ〜」と本能が擽られたりもした。

 ホテルへの送迎便に乗り込んだのは計8名。中年夫婦にカップル、それに自分と同じく独り旅と思われる男が3人。その中の1人がちょうど飛行機で自分の斜め後ろに座ってる人だった(窓の外の景色が見たくてちょくちょく真中の座席からそっちを眺めてたからこっちは向こうの顔を知ってた)ため話しかける。すると同じくフットボール観戦のための渡英でアーセナルサポーターということがわかりちょっと好感色。しかしその辺りでバスが彼のホテルに着きもう1人の独り者と共に降りてしまった。続いてワイのホテルに到着。夫婦とカップルをバスに残し、後方にいた1人もここで降りることに。そして話しかけてきた。「ホテル独りじゃなくてよかったよ〜。チップの小銭ないからちょっと崩しに行かない?」ということで一旦フロアに入ったものの最寄駅・ハマースミスのスタバにピットイン。日本と何ら変わらず「アイスラテ トールプリーズ」で容易に通じた。トランクを気にしつつも長旅の小休止がてら話を進めるとこれまた彼もフットボール観戦の旅とのこと。目的が同じだったことで余計に気持ちが通い合い親しくなった。それからホテルにチェックイン後街をフラついている時にバッタリ残りの2人とも出会い、歳も素性もバラバラの4人は今後この旅で時折行動を共にしていくこととなる。みなヨーロッパが初めてで、しかも各々がフットボールに駆られた独り旅ということで不安いっぱいだったことがすぐ打ち解けられた要因でもあっただろう。このため当初の心配はどこへやら、以後4日間は単独行動をしていても日本語を話せなくて堪らなく辛いということはなかった。

 独りであればホテル到着が夕方だったこともあり輸送当日くらいは地元でのんびり、という気分だったがパーティーができたことで早速ロンドンの中心部に繰り出すことになった。慣れない手付きで地下鉄の切符を買いコヴェントガーデン駅で降りる。 コヴェントガーデンの街並みライオンキングここはロンドンでも1,2を争う繁華街でショッピングセンターやらオペラハウスなんかが集まっているところなのだがこの日はあいにく日曜だったためもう着いた18時頃には店がほとんど閉まりかけてしまっていた。写真はコヴェントガーデンの街並みとミュージカル街にて見つけたライオンキングの劇場。他にもオペラ座の怪人とかレミゼラブルなんかも有名どころ。結局観る機会は終日なかったが日本より安価で気軽に楽しめるらしい。 ビッグベンとロンドンAISavoy何たらそこから東に歩むとテムズ河を臨むウォータールーブリッジに出た。彼方にはビッグベンと世界一デカい観覧車・ロンドンAIの姿も。ちなみにまだ明るそうに見えてこれで19時半を回っていたりする。ロンドンは緯度が高いため春から夏にかけては陽が長くなる。真夏には22時頃まで明るいだとか。橋を渡ってちょっとのところがウォータールー駅で、ここはユーロスターの発着駅でパリやブリュッセルへの拠点となる。いつかはユーロスター乗ってやるぞ〜という思いが増した瞬間だった。

 夕飯がまだだったのでどこか適当なところに入ろうと試みるがすでにどこも開いてない。ウォータールー駅から地下鉄でハマースミスに戻るか、栄えているコヴェントに引き返すかを迫られ一行は徒歩を選択。しかしコヴェントもすでに多分に店終い済みでオマケに雨までパラパラ降ってくる始末。敢えなくハマースミスに戻り怪しいトルコ系?のファーストフード店でビアと共に4人の出会いを祝した。ただ注文したシシケバブには付け合わせのポテトが山盛りで早くも英国食文化の洗礼を浴びた気がした。写真に撮ってなかったのが非常に残念。結局この日は4〜5時間歩いてた。生まれた国を体感させてあげようとトリッカーズブーツを履いていたため慣れない石畳で脚はパンパン。スニーカーも持ってきといてよかったと思う初日であったとさ。